回顧録Memoir
マリスト医師会立ち上げを促したパトリック先生
Patrick Francis teacherマリスト医師会を切望した初代校長パトリック先生の言葉を少し紹介します。パトリック先生は20代から人生の大半をかけた熊本マリスト学園を離れて祖国米国へ戻る直前、数人の卒業生と水前寺の小料理屋で送別会を兼ねた懇親会に参加されました。医師会創設やその在り方に関して古くから多くの卒業生の方から度々、提案がありましたが、この時を含めたパトリック先生の言葉の影響は大きいと思います。
先生は日本を離れてまもなくニューヨークで逝去されました。徐々に当時の記憶が薄れつつある今、皆が私利私欲を捨てて奔走した医師会創設を振り返り、会員の方々と共に恩師を偲び、少しでも今後の医師会活動の精神的支えになることを期待します。
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社会活動のロールモデル
マリストには医師の子弟が多く、将来の医療を担う後輩への助言。
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母校支援
学校医を補佐する健康診断、強歩大会の救護班、医療相談、など。
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建学のボランティア精神
時間的、精神的、体力的、経済的に余裕がある場合の自発的参加が基本。卒業生に限らずマリスト在籍歴者に門戸開放。
歴代の幹部のボランティア精神に心から敬意を表します。
役員紹介Officer intoroduction
令和5年11月25日に開催されたマリスト医師会総会において、医師会長に選任していただいきました24期の安成です。20余年前やむなく夢半ばで急遽開業することになり、右も左もわからず故郷へ帰ってきたところをあたたかく迎え、お導き頂いたのがマリスト医師会の先輩方でした。「母校の保健活動に協力すること、会員相互の親睦を図ること」を理念に設立されたマリスト医師会を引き継ぐことは身に余る光栄ですし恩返し、恩送りの仕事と考えています。2000年に共学になったマリストは女性医師も輩出されております。また研修制度も激変し各医局の在り方も変化してきましたため、マリスト医師会の役割もこの先変化していくことでしょう。「他者の幸せのために生きるマリスト」を実践するべく、各世代の医師同士だけでなく医療人の接着因子としても邁進していく所存です。ご理解とご協力の程、宜しくお願い致します。
- 副会長
- 坂口 二朗(24期)
- 副会長
- 前田 貴輝(26期)
- 副会長
- 浅原 洋資(26期)
歴代会長
- 初代
- 永田 貴士(2期)平成10年11月〜平成12年11月
- 2代
- 下川辺 智久(1期)平成12年11月〜平成14年11月
- 3代
- 後藤 和夫(6期)平成14年11月〜平成18年11月
- 4代
- 山内 穣滋(9期)平成18年11月〜平成20年11月
- 5代
- 内田 泰彦(12期)平成21年11月〜平成29年11月
- 6代
- 寺岡 和廣(16期)平成29年11月〜令和5年11月
- 7代
- 安成 英文(24期)令和5年11月〜
教授紹介Professor intoroduction
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惠紙 英昭
(17期) 久留米大学 昭和56年卒
久留米大学医療センター
先進漢方治療センター 教授
[平成27年 -] -
吉野 一郎
(18期) 九州大学 昭和62年卒
千葉大学 呼吸器病態外科学 教授
[平成19年 - 令和5年]
国際医療福祉大学 呼吸器外科教授
[令和5年 -] -
横溝 岳彦
(19期) 東京大学 昭和63年卒
九州大学 生化学 教授
[平成18年 - 平成25年]
順天堂大学 生化学第一講座 教授
[平成25年 -] -
松田 秀一
(21期) 九州大学 平成2年卒
京都大学 整形外科学 教授
[平成24年 -] -
深水 圭
(24期) 久留米大学 平成5年卒
久留米大学 腎臓内科学 教授
[平成27年 -] -
吉住 朋晴
(23期) 九州大学 平成4年卒
九州大学消化器・総合外科 教授
[令和4年 -] -
深見 達弥
(30期) 福岡大学 平成11年卒
島根大学医学部附属病院医療安全管理部 教授
[令和4年 -] -
仲村 佳彦
(35期) 福岡大学医学部救命救急医学講座 主任教授
[令和6年 -]